「スウィングガールズ」(矢口史靖)
ぴあフェス出身の矢口史靖監督のヒット作「スウィングガールズ」(2004年)。TV放映されたんでようやく見た。個人的に矢口監督のスカした感覚というか、「俺ってセンスいいでしょ」と言いたげな演出がどうも好きになれず、今まで見てなかった。「ウォーターボーイズ」も途中で耐えられなくなって止めてしまったっけ。
舞台は東北の片田舎(「○○だずー」何て言ってるから山形か)。補習授業をサボる目的でビッグバンドに参加した落ちこぼれ女子高生たちが、次第にスウィング・ジャズの演奏にハマっていく姿を描く。上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、平岡祐太ら若い出演者の力の抜けた演技、東北の景色、ストレートな物語が上手い具合に噛み合って、まあまあ楽しめた。演出のタッチも思ったより嫌味じゃなくて良かった。クライマックスの演奏場面(上野樹里ら出演者は数ヶ月の猛特訓をして楽器を全て吹替えなしでこなしたという)は素直に盛り上がる。時折音楽の話から脱線するのと、竹中直人演じる先生のエピソードが中途半端なのがマイナス点。谷啓のワンポイント出演は嬉しかった。
さておき「世の中には2種類の人間がいる」云々という「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」の引用が繰り返し出てくるのはちょっといただけないなあ。あれ高校生のガキに言われるとイラっとするよ。矢口監督、ああいうの不用意にやっちゃうから好きになれないんだよなあ。
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コメント
私は映画館で見ました。見終わった時は「シコふんじゃった」を思い出しましたけど…。竹中直人の役柄はほぼ一緒だし。
ちなみにモックンの弟役の俳優(名前が思い出せない…)がこっちでは先生役で出ていました。
「人間には二種類ある云々」はどっかで聞いたセリフだな〜とは思ってましたが、「続・夕陽のガンマン」だとは知りませんでした。
個人的には押し付けがましくない演出が素直に楽しめたし、上野樹理と平岡悠太の関係をこの手の映画にありがちな色恋沙汰にしなかったのは好感持てました。
色々と伏線を張りすぎて、エピソードを詰め込み過ぎてるかとは思いますが…。
PS.上野樹理の祖母役の桜むつ子は小津映画の名バイプレイヤー(主人公の通うバーのマダム役)で、これが遺作となりました。
投稿: どですかでん | 2008年11月 9日 (日) 23時37分