「ラスト、コーション」(アン・リー)「緯度0大作戦」(本多猪四郎)
何かちゃんと映画っぽい映画(ってのも変な言い方だが)を見たくて、アン・リー監督「ラスト、コーション」(2007年)をレンタル。
第二次大戦中、日本軍占領下の上海が舞台。抗日運動に身を投じたヒロイン(タン・ウェイ)は、日本軍に協力する特務機関のリーダー(トニー・レオン)を暗殺する為に色仕掛けで近づいていくが・・・。
何か違うなあこれ。歴史ドラマなのかサスペンスなのか人間ドラマなのかエロ映画なのかどっちつかずの作りがもったいない。もっと濃厚な映画かと期待してたらちょっと薄味だったなあ。ヒロインの丸顔がどうもお話にそぐわない気がした。美術や音楽などいかにも映画っぽい画面作りは期待通りだったし、何しろご贔屓のトニー・レオン主演なので最後まで楽しめたのではあるが。良かったのはラスト。抗日運動のレジスタンスたちが処刑される(であろう)暗闇の絶望的な深さ、あのクレーンショット故に嫌いになれない映画ではある。
続けて、往年の東宝特撮映画「緯度0大作戦」(1969年)見る。監督本多猪四郎、音楽伊福部昭、特技監督円谷英二とお馴染みのスタッフ。日米合作なのでジョセフ・コットン、宝田明、岡田真澄、リチャード・ジャッケルら日米混合キャスト。ジョセフ・コットンの吹き替えが納谷悟朗というのも楽しい。リチャード・ジャッケルは「特攻大作戦」とかオルドリッチ作品で見かけた顔だ。
海底に作られた平和な理想郷「緯度0」を守る潜水艦アルファー号の艦長(ジョセフ・コットン)と、理想郷を狙う悪の博士の攻防を描く。本多監督の東宝特撮映画の中では決して出来のいい方ではないと思うが、怪獣映画ではなくてSF映画寄りの作りになっているのが新鮮であった。何故か女医さんがビキニ姿だったり、アダルトテイストも少々。潜水艦の海中戦はトクサツ好きにはこたえられない見せ場であった。まあまあ。
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コメント
緯度0大作戦と言えば封印作品マニア(?)にとっても有名な作品でした。
内容に問題があったわけでは無く、アメリカ側の制作会社の倒産による権利関係の問題でした。
本多猪四郎監督には「獣人雪男」という今でも封印されている作品があります。
これは雪男の出没する山奥の部落民を、近親婚による身体的欠陥を強調して描写したためです。
とはいえ、ウルトラセブンやら怪奇大作戦やらノストラダムスの大予言とは違い、抗議があったわけでは無く自主規制によるものです。
ちなみにこれらの海賊版DVDが中野と町田の雑貨屋で販売されています。
投稿: どですかでん | 2008年12月28日 (日) 20時16分