文化・芸術

2009年12月 6日 (日)

「トリノ・エジプト展」(宮城県美術館)

 宮城県美術館にて開催中の「トリノ・エジプト展」に行ってきた。イタリアのトリノ・エジプト博物館には世界屈指の古代エジプトコレクションがあり、今回は大型彫像やミイラ、木棺、パピルス文章、ステラ(石碑)、アクセサリーなど貴重な展示品が海を越えてはるばる仙台までやって来たのだ。実のところ、個人的にはエジプトにも世界史にもあんまり興味はないので、久々美術館の静かな空間で疲れを癒そうという目的で出掛けたのであった。ところが・・・。

 美術館は激混み!妻曰く「上野動物園のパンダの檻の前みたい」な混み具合で、静かな空間で疲れを癒そうなんてとんでもない話であった。みんなそんなにエジプトに興味があったのか。イモ洗い状態で展示を見終えて、外に出た頃にはぐったり疲れてしまった。

 さておき、展示品の数々は、さほどエジプトに興味のない自分が見ても目を惹かれるものばかりであった。大型彫像はもちろん圧倒的であったが、個人的にはステラ(石碑)に一番興味を覚えた。ちまちまとした絵画や文字がびっしりと描かれたステラには、どこかオタク心に訴えかけるものあるような気がしたなあ。
 展示品は不思議とどれもこれも「清潔」で「整然とした」印象があった。展示品として復元されたものだからきれいなのは当然であろうが、栄華を極めた文明の活気や華やかさは感じられず、ひたすら整然と配置された静かな感覚ばかりが印象に残ったのは何故だろう。生死にまつわる展示品が大部分だったためであろうか。


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2009年1月25日 (日)

「ライオネル・ファイニンガー展 光の絵画」(宮城県美術館)

Img_2  宮城県美術館にて「ライオネル・ファイニンガー展 光の絵画」鑑賞。ファイニンガーについては全く予備知識なし。駅に貼ってあった青色のポスターが気になったので見に行ってみた。

ライオネル・ファイニンガー(1871年~1956年)はドイツ系移民の子としてN..に生まれ、初期は新聞や雑誌に諷刺画や漫画を連載し、人気を博した。その後本格的に絵画を始め、キュビズム絵画に出会い、独自の世界を展開させていった。絵画の他にも玩具製作、版画、など多彩な作品を残している。

個人的にはキュビズム絵画にそれほど興味を惹かれないので、ファイニンガーの絵画世界を理解できたとは言い難い。が、物体の形状が光に沿って抽象化された作品群は、何がしかの記憶を呼び覚ますらしい。静まり返った美術館を、ファイニンガーの絵画を眺めながらゆっくりと歩き回っていると、幾度か激しい既視感に襲われた。

初期の新聞漫画(老人のような顔をした子供たちが、バスタブの船に乗って冒険旅行をする)や、子供の為に作ったという木彫りの玩具なども楽しかった。

同美術館は常設展示にクレー、カンディンスキーを初めとした、ドイツ近代美術のコレクションもあり楽しめる。中庭には「アリスの庭」と題し巨大猫やウサギの彫刻もある。久々の美術館だったので、大いに楽しんだ。

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2008年9月14日 (日)

「現代美術への視点6 エモーショナル・ドローイング」(東京国立近代美術館)

 東京国立近代美術館にて「現代美術への視点6 エモーショナル・ドローイング」見る。奈良美智、辻直之ら日本、アジア中心のアーティストによる作品展。イラスト、映像作品(アニメ)など多数展示されており、美術館の雰囲気も良くて大いに楽しむ。大層な「芸術作品」というよりは、友達のノートの落書きを見るような素朴な作品が多くて、そんな気安さもまた良かった。けど、「エモーショナル・ドローイング」と呼べるほどのディープさというか、40男の魂をエモーショナルに揺さぶるような描線には出会えなかったのがちょっと残念。

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