音楽

2009年11月 6日 (金)

「はちみつぱいLive Box 1972-1974」DISC 1(はちみつぱい)

 先日購入した「はちみつぱい Live Box 1972-1974」をやっと聴き始めた。DISC1を聴き終えたけれど、何しろ全9枚のBOXセットだからして、全部聴き終えるのはいつになることやら。

 はちみつぱいは日本のロック史において「ムーンライダーズの前身バンド」または、「はっぴいえんどの弟バンド」、といった説明をされることが多い。1971年から1974年までの活動期間において、オリジナルアルバムは「センチメンタル通り」(1973年)たった1枚のみ。後はライヴ音源を集めた「はちみつぱい セカンドアルバム -イン・コンサート-」、一度だけの再結成ライヴを収録した「9th June 1988 はちみつぱい Live」があるのみ。もちろん活動当時をリアルタイムで知っている訳もないので、はちみつぱいの実態はどうにも把握し難いところがあった。そこにきてこのBOXセットの登場である。活動期間を網羅するライヴ音源の集大成なので、はちみつぱいの全容を理解するにはうってつけの内容である。

 DISC1は1972年1月東京草月会館、同年9月札幌大谷会館でのライヴが収められている。解説によると72年初めは鈴木慶一、渡辺勝、本多信介、武川雅寛、和田博巳、かしぶち哲郎、と主要メンバーが固まり、本格的活動を開始した時期だったという。

 東京草月会館でのライヴからは「こうもりの飛ぶ頃」「塀の上で」「煙草路地」の3曲が収録されている。グレイトフル・デッドから影響を受けたという「こうもりの飛ぶ頃」は後にムーンライダーズでも演奏されている曲で、即興演奏が延々続き15分にも渡る大作。即興演奏といってもデッドのようなくすぐったいようなふわふわしたギターではなくて、もっとゴリゴリした土臭い感じ。「塀の上で」はアルバム版とは微妙に歌詞が違うのが興味深い。

 札幌大谷会館でのライヴはあがた森魚とのジョイントコンサートだったようで、解説によるとあがたの「乙女の儚夢」発売の前日だったという。録音状態はあまり良くないが、熱っぽい演奏が楽しめる。ここからは「こうもりの飛ぶ頃」「塀の上で」「ぼくの幸せ」「土手の向こうに」が収録されている。「ぼくの幸せ」は渡辺勝の脱退(8月)を受けて、慶一がヴォーカルを担当している。「土手の向こうに」はアルバム版よりゆったりしたテンポで、よりザ・バンドっぽい印象だ。

 メンバーは当時20代前半だったと思われる。(写真を見ると長髪に口ひげで、時代性を伺える年齢不詳のスタイルなのだが) 唯一のオリジナルアルバム「センチメンタル通り」を聴いても若いんだか歳食ってんだか解らない感じであった。だが、このライヴの熱っぽい演奏からは、確かに若さが感じられた。パンクで反抗的な若さではなく、熱っぽい青さみたいなものが滲み出ている。そして何より、慶一のMCが若い!ちょっと不気味なくらいふにゃふにゃした声には驚いた。

 ううむ、面白かった。DISC2以降も楽しみだ。


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2009年10月29日 (木)

「THIS IS IT」(ケニー・オルテガ)

 仕事明け、妻と「THIS IS IT」レイトショーに行ってきた。マイケル・ジャクソン最後のコンサートのリハーサル映像とバックステージの様子で構成された音楽ドキュメンタリー。自分自身は特にマイケルに思い入れがある訳ではないけれど、稀代のエンターティナーの魅力は十分に楽しめた。MJファンの妻はご満悦の様子で、「もう1回見に来ようかな」なんて言ってた。

 バックダンサーやミュージシャンはマッチョ系が多く、そんな中ひとりスラリとした体型のマイケル。とても50歳とは思えぬ華麗で独特なステップには驚かされる。かつてフレッド・アステアのダンスを見た観客も、こんな感じでスクリーンに釘付けになっていたのだろうなあ。ふとそんなことを思った。

 演目には当然「スリラー」も。ヴィンセント・プライスの高笑いがシネコンのスピーカーから大音量で聞こえてきたのはちょっと嬉しかったぞ。


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2009年4月 1日 (水)

「Page By Page」(高橋幸宏)

 高橋幸宏のニューアルバム「Page By Page」聴く。前作「ブルー・ムーン・ブルー」に続いて、今回も穏やかなエレクトロニカ路線。前作の続編みたいな冒頭の2曲「Out There」「The Words」も良いが、後期YMOを思わせる重たい感じのテクノ(とあえて呼びたい)「Atomic Chicken Dog」、コーネリアスが参加した軽快な「Emerger」なんかも面白い。お得意のビートルズのカヴァーも。美しいメロディと幸宏の優しい歌声が心に染みこんでくるようで心地良い。曲やアレンジはもちろん、アートワークもいつもながらとってもお洒落。

 個人的には、最後の2曲「Meteor Rain」「Valerie」にやられた。この2曲はちょっと普通じゃない感じがしたなあ。無理に書くならば、(決して聴くことのできないはずの)自分の葬式で流れてる音楽を聴いているような感じというか。聴いていると、視界の下方からエンディングクレジットがせり上がってくるような感じというか。とっても遠くから聴こえてくるようで、実は自分の脳の隙間で響いているメロディだったというか。ううむ、上手く説明出来ないのだけれども。

 ところで、あるインタビューで幸宏はこんな事を言っていた。「僕が書く歌詞は、昔から私小説的なラブ・ソングか、現状打破がテーマ」なのだと。彼の揺るぎの無い姿勢と変わらぬ魅力の一端をうかがい知れる発言だと思う。

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2008年12月10日 (水)

ムーンライダーズ moonriders Gig /Tokyo,Round and Round 2008(SHIBUYA-AX)

仕事早退して上京。SHIBUYA-AXにて我が最愛のロックバンド、ムーンライダーズのライブmoonriders Gig /Tokyo,Round and Round 2008。先日の大貫妙子コンサートと同様、客層はまたしても高く、会社の上司みたいなおじさんもちらほら。1年ぶりの生ライダーズなんでもうワクワク。

1曲目は何とまあ「コウモリがとぶ頃」!しかもへヴィかつサイケデリックでうねりのある演奏ぶりは気合い充分。20分にも及ぶ演奏からはライダーズが年季の入ったライヴバンドであることを痛感させられる。2曲目は「超C調」、3曲目は「僕は走って灰になる」と、最近のライブでは聴いたことのない曲が続いて嬉しい。

 とある冬の街角で 僕は君に電話した 

 逃げ道なんかないことを 僕は君から教わった

 とある冬の街角で 朝がコートに凍りつく 

 君は駆けても豚だけど 僕は走って灰になる

  (「僕は走って灰になる」)

次は各メンバーがそれぞれヴォーカルを担当しての曲が続く。まずはギターの白井良明氏が「Sweet Bitter Candy」。キーボードの岡田徹氏が「ぼくはタンポポを愛す」。シングルのカップリング曲でマイナーな1曲なんだけど、この曲好きなんだよなあ。ベースの鈴木博文氏が「僕の努力」。これまたマイナーな渋い1曲。バイオリン&トランペットのくじら氏が「最後の木の実」を。そう言えばこれクリスマスソングなのな。ドラムのかしぶち哲郎氏のコーナーが無かったのが残念!

 ジングルジャングル鳴り響く 空っぽの部屋の暖炉には

 僕の幽霊がサンタクロースに変装して待っている

  (「最後の木の実」)

 続いては最新曲が2曲。来月ネット配信される新曲「恋はアマリリス」。随分メロウな曲調で。続いては先日配信されたばかりの「Tokyo, Round & Round」。こっちはいかにもライダーズっぽい人懐っこい感じのロックンロール。続いて06年の傑作アルバム『MOON OVER the ROSEBUD』から「Rosebud Heights」と「Cool Dynamo, Right on」。慶一氏作詞の凄くいい曲。どっちも大好き。

 ここからはラストに向けて演奏はヒートアップ。「Modern Lovers」はスカ調のアレンジで博文氏がヴォーカルを担当。ハンドマイクで歌い、ブルースハープを吹きまくり、ステージはもちろん客席の間を走り回り、ステージに寝転がって歌い、と大活躍。本編ラストは「彼女について知っている二、三の事柄」。

 クローズ・アップ! 見ろよ 俺の手のひら 夜の影染み込んで

 ラブシーンまでに お前の首に 俺の指が輪を作る

  (「彼女について知っている二、三の事柄」)

アンコールはまず「BEATITUDE」。この曲は(ライダーズにしては)ストレートなサウンド&歌詞のメッセージソングで、客席は大盛り上がり。その後はくじら氏のヴァイオリンに合わせて、客席に下りた慶一氏らがお客さんと輪になってぐるぐる走り回る。次は「シリコンボーイ」~「Video Boy」~「火の玉ボーイ」の「ボーイ」3連発メドレー。ラストはポップなクリスマスソング「スプーン一杯のクリスマス」で締め括る。ああ、もっと聴いていたかったよ。

 戦うなら 快楽の邪魔する奴と 

 祈るなら 胸の中の自由さに

 夢の数だけなら 負けはしない 

 傷の数を数えたら十万億

 届けよ Beatitude カルマにまみれて  (「BEATITUDE」)

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2008年12月 6日 (土)

空気吸うだけ

友人のギニー師がブログ「ギニー・オン・ザ・ウォール」で高橋幸宏の「EVERYDAY LIFE」を取り上げていて、中でおいらのことも書いてくれて嬉しかった。http://guineaonthewall.at.webry.info/

「実はこれら心痛3部作がリリースされた当時、20代前半だった頃、1年に1回発行される同人誌というのを仲間内で作っていた。その中で今年のベスト10という映画評やレコード評などのページがあったのだが、友人であるキンスキーさんはリアルタイムで高橋幸宏心痛3部作について毎年的確な内容の文章を載せてくれていた。若くしてすでに彼も心痛していたのだろうか。」

 心痛、してたよね、やっぱり。心痛しない奴なんか信頼できるものか。

 さておき、幸宏の「心痛3部作」の中ではやはりA DAY IN THE NEXT LIFEが大好きで、今でもたまに聴いてます。冒頭のニール・ヤングのカヴァーもいいし、盟友の鈴木慶一作詞のクリスマスソングもいい。でも何と言ってもハイライトは「空気吸うだけ」だろう。

♪ 切なくない 信じてない

夢なんてない 傷つかない

希望はない 未来もない

悲しくはない 愛さえもない

あんな風にもこんな風にも 生きたくない

昔風にも今風にも 生きたくない

涙あふれる 夜がある

痛みを止める 嘘もある

だけど今の君は  生きているから 空気を吸うだけ

 ・・・。やはりこの歌詞は凄すぎる。3部作が出た90年代前半と今を比べるならば、心痛の度合いは10倍増しってな感じなんだが、今やそれだけじゃ済まない40代。3部作1作目「BROAD CAST FROM HEAVEN」に収録された「REHABILITATION」の心境である・・・って当時も同じこと書いてたかも。

♪ 自分を見ていなくちゃ 自分を救わなくちゃ

  君を見つめなくちゃ 僕らを救わなくちゃ

自分を救わなくちゃ、君を見つめなくちゃ、って・・・。うう(涙)。

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2008年12月 3日 (水)

「Tokyo,Round and Round」(ムーンライダーズ)

 いよいよ活動再開のムーンライダーズ。3ヶ月連続で新曲をネット配信するのだという。かつてライダーズは、かなり早い時期(90年代後半)に新曲をネット限定で無料配信するという事を行ったが、その曲がまた「死ぬまで小便し続ける」だの「小便主義」だの困惑させられるような曲だったのを思い出す。まだネット配信が一般的ではなかった頃の実験的な試みであったのだとは思うが、あれには参ったなあ。

 で、今回配信されたTokyo,Round and Round(作詞/鈴木慶一、作曲/岡田徹)は予想以上にポップなナンバーで一安心。日本語のロック黎明期から「東京」で活動してきた生き残りの決意表明にも取れるような歌詞、おもちゃっぽいサウンドが面白い。3月にはニューアルバムが出るらしいので、是非ともこの曲のようなポップ路線で行って欲しい。

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2008年12月 1日 (月)

「大貫妙子 ピュア・アコースティック・ライブ&ネイチャー・トーク」(Zepp仙台)

仙台のFM局Date fm開局26周年記念イベント「大貫妙子 ピュア・アコースティック・ライブ&ネイチャー・トーク」。限定250500名の招待イベントで、妻が応募してくれて見事当選。仕事定時で上がり仙台駅へ。会場は東口のZepp仙台。客層は40代以上の女性がほとんどという感じで、思いっきりアダルト。シュガーベイブの頃から同時代的に聴いてるファンもいそうだ。

ライブは大貫さんのヴォーカルにピアノ、ドラムス、ウッドベースというシンプルな編成。バックのメンバーはフェビアン・レザ・パネ(p)、吉野弘志(b)、林立夫(ds)。演奏したのは全7曲。個人的には大貫さんの熱心なリスナーではないので知らない曲ばかりだったのだけれど、スタンダードナンバーを聴くような安心感があって心地良かった。大貫さんは年齢不詳の不思議な魅力を放っており、存在感のある歌声を生で聴けたのは嬉しかった。大貫さんのファンである妻は、珍しいユーミンのカヴァー「私のフランソワーズ」に喜んでいた。

後半はトークコーナー。Date fmが取り組んでいる宮城の環境保全キャンペーン「Forever Green」の一環としてのイベントなので、テーマはいわゆるエコ話。シンプルライフを送る大貫さんのトークからは、年齢相応の逞しさが感じられて面白かった。彼女は秋田に田んぼを持っていて、地元の農家の協力を得て無農薬でお米を作っているのだとか。インタビュアーに「売り出すとしたら何て名づけますか?」と聞かれて、あきたこまちならぬ「たえこ米」と答えてたのが可愛かった。

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2008年11月 9日 (日)

「可愛い悪魔」O.S.T.(エンニオ・モリコーネ)

 仙台メディアパトロールの獲物、セルジオ・ソリーマ監督「可愛い悪魔」1972年)のサントラ聴く。ステファニ・サンドレッリ、ケア・デュリアら出演のミステリー映画。残念ながら映画は未見なのだが、ライナーの解説から察するに「悪魔っ子」もの(子供の無邪気な残酷さがテーマ)らしい。物憂げな雰囲気のモリコーネ節はムードたっぷり。「エリーゼのために」の旋律が何度か織り込まれてるのはストーリーと関係しているのだろうか。監督は「復讐のガンマン」「血斗のジャンゴ」他で手堅い演出を見せたソリーマだし、いつか見てみたいなあ。

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2008年11月 5日 (水)

変わるし

NHKの歌番組「SONGS」に矢野顕子が出るというので、妻と柿食べながら見る。びっくりしたのはギタリスト、マーク・リボーの登場。矢野顕子と二人で演った「変わるし」っての凄かったなあ。曲も演奏も。そういえばマーク・リボーのソロアルバム「レクイエム・フォー・ホワッツ・ヒズ・ネーム」、誰かに貸したっきり帰ってこないんだよなあ。もはや誰に貸したかも忘れちまったが・・・。

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2008年11月 3日 (月)

「ロスト・アンド・ファウンド」(ダニエル・ジョンストン)

 ダニエル・ジョンストンの近作「ロスト・アンド・ファウンド」聴く。出てたの全く気がつかなかった。ちっとも変わらぬダニエル・ジョンストン節にホッとするが、1曲目でちょっと声がかすれてたような気がする。重々しい曲なんで悪ぶってわざとダミ声にしてるのかなあ。「悪魔とダニエル・ジョンストン」(サブカル心病み系ドキュメンタリー映画の傑作)でお父さんがダニエルの煙草の吸いすぎを心配してたのを思い出した。大丈夫かなあ。

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2008年11月 1日 (土)

「アンチギャングスターズ」O.S.T.(ゴブリン)

 先日久々のメディアパトロール(中古屋巡りを仲間内でこう呼ぶ)中に発見した1枚。ゴブリン「アンチギャングスターズ」。ジャケットはニヤリと不適に笑うヒゲ面のトーマス・ミリアン。CDの帯には「ブルーノ・コルブッチ監督、トーマス・ミリアン出演の刑事映画のサントラ」の文字が。てっきり「暴走ひったくり750cc」(1976年)のサントラかと思ったら、ライナーノート見てびっくり。ブルーノ・コルブッチ監督(セルジオ・コルブッチの実弟)、トーマス・ミリアン出演による「暴走ひったくり750cc」は大ヒットしたので、主人公の名をとった「ニコ・ジェラルディ」シリーズとして10本も製作されたのだという。この「アンチギャングスターズ」はそのシリーズ第5作目(1979年)のサントラだったのだ。全10本も作られたというのには驚いた。そもそもが「セルピコ」のパクリ映画だったというから、マカロニ根性恐るべしだ。

 肝心の楽曲はダリオ・アルジェントのホラー映画で聴かれるハイテンションのシンセ・サウンドとは異なって、思いっきりディスコ、フュージョン寄りの音作り。これはこれで日本の刑事ドラマなんかにもすんなりハマりそうな感じで面白いが、あんまりゴブリンぽい良さは無いなあ。ライナーによると、ゴブリンの中心メンバーであるシモネッティは一時ディスコサウンドに狂っていたらしいのでその影響なのか。しかしまあ気になるのは、これを買って、(何らかの理由で)中古屋に売っぱらった人が仙台にいるということだ。

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2008年10月29日 (水)

「炎のいけにえ」O.S.T.(エンニオ・モリコーネ)

アルマンド・クリスピーノ監督、レイモンド・ラヴロック、ミムジー・ファーマー出演によるジャッロ「炎のいけにえ」(1974)のサントラを購入。音楽はエンニオ・モリコーネ先生。映画は残念ながら未見なのだが、CDジャケ内には血塗れの男や絶叫するヒロイン、手術台に横たわった死体、首なし死体といった派手なスチールが満載されていて興味をそそる。確か日本版DVDが出ていたと思うので、見てみたいなあ。何しろモリコーネ先生の音楽とジャッロの相性はピッタリなのだ。

1曲目はリリカルな旋律の美メロ・モリコーネ節。残酷な映画にうっとりするような美しいメロディが流れるのはユーロ・ホラーならではの魅力。すると2曲目からは早速アバンギャルド・モリコーネ節が全開! 女性の喘ぎ声、恐怖に怯えた荒い息遣いを楽器のごとく活用したモリコーネ先生お得意の編曲がインパクト絶大。編曲はブルーノ・ニコライ、口笛は名手アレッサンドロ・アレッサンドローニ、ヴォーカルは歌姫エッダ、とお馴染みの面々が参加している。

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2008年9月 2日 (火)

「スキドゥ」O.S.T.(ニルソン)

  先日東京出張の際に購入したもう1枚のCDがこれ。大好きなニルソンが音楽を手掛けた映画「スキドゥ SKIDOO1968年)のサントラ。イラストをあしらった紙ジャケットがお洒落で楽しそうだったので迷わず買った。68年といえば、2ndアルバム「空中バレー」の後あたりかな。

  「スキドゥ SKIDOO」は日本未公開のコメディ映画で、監督は「ローラ殺人事件」(1944年)、「黄金の腕」(1955年)などで知られるオットー・プレミンジャー。出演はジャッキー・グリースン、ミッキー・ルーニー、ジョン・フィリップ・ロー、ジImg_new ョージ・ラフトら。バージェス・メレディス、スリム・ピケンズら脇役も気になる。ニルソン自身も刑務所の看守でチョイ役出演しているらしい。そして何とグルーチョ・マルクス(組織のボス役らしい)の最後の出演作であるという。ううむ、見たいぞ。

  解説によると、足を洗って堅気になった元殺し屋(ジャッキー・グリースン)が、組織を裏切った密告者(ミッキー・ルーニー)を消す為にアルカトラズ刑務所に送り込まれるが、かつての友人を殺すのを拒否し、脱獄を企てる・・・というお話。60年代末のサンフランシスコが舞台で、ヒッピームーブメントやドラッグ文化の影響が色濃いナンセンス・コメディで、相当な怪作のようだ。全米公開されたがほとんどの劇場で一週間も経たないうちに上映が打ち切られ、興行的には大失敗したという。確かに聞いたこともない映画だもんなあ。

 ニルソン自身のヴォーカル曲は3曲のみ。後はCMのジングル風、往年のハリウッド調ミュージカル風、ゴージャスなオーケストレーション曲などバラエティーに富んだ楽しい楽曲が並んでいる。ニルソンのヴォーカル曲「ガーヴィッジ・キャン・バレー」「テイク・ユー・ゼア」はいかにも彼らしい美メロと優しい歌声が楽しめる佳曲。「キャスト・アンド・クルー」はタイトル通り出演者とスタッフの名前を軽快に歌い上げる曲で、映画のエンディングに流れるようだ。モリコーネが手掛けた「パゾリーニの鳥」のテーマ曲みたいな感じか。ここには最近の映画に徹底的に欠けているユーモアが横溢している。

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2008年8月27日 (水)

「女にシッポがあった時」O.S.T.(エンニオ・モリコーネ)

Img_0001 東京出張の帰り、久々タワレコに寄ってみた。サントラコーナーをしばし物色。いつの間にやらイタリア映画(マカロニウエスタンを含む)サントラの日本盤が大量に並んでいて驚いた。あ、こんなの出てるよ、うわあこんなのも・・・。さんざん迷った挙句、エンニオ・モリコーネ先生の「女にシッポがあった時」を購入。指揮はお馴染みブルーノ・ニコライ、コーラスはアレッサンドロ・アレッサンドローニ(モリコーネ音楽で口笛やコーラスを数多く担当している名手)率いるイ・カントーリ・モデルーニ。「女にシッポがあった時」なんて聞いたこともない映画であるが、この完璧な布陣を見たら買わねばなるまい。帰りの新幹線で早速聴いてみた。

小柳帝氏の解説によると、本作は長らくブートレッグしか出ておらず、オリジナルのイタリア盤は数あるモリコーネ作品でも12を争うレア盤なのだという。早速聴いてみると「ミスター・ノーボディ」あたりに通じるほのぼの路線で、全編にフィーチャーされたアレサンドローニのコーラスワークも絶好調。[フィリーのカンカン]なんて凄げえお洒落! 辛い仕事のことを一瞬忘れられた。幸せ一杯のモリコーネ節にはつい口元がほころんでしまう。

「女にシッポがあった時」(1970年)は日本未公開のコメディ映画で、エロ味の強い「おかしなおかしな石器人」といった感じの映画らしい。主演はセンタ・バーガー、ジュリアーノ・ジェンマ。監督はパスカーレ・フェスタ・カンパニーレ。カンパニーレといえばフランコ・ネロ、コリンヌ・クレリー主演の不快なアクション映画「ヒッチハイク」(1976年)くらいしか見たこと無いが、「女性上位時代」(1968年)、「SEX発電」(1975年)といったフィルモグラフィーからして艶笑喜劇が得意な監督らしい。モリコーネ先生の素晴らしい音楽をバックに繰り広げられる原始人たちの艶笑喜劇・・・ううむ、いつか見てみたいぞ。ちなみに続編「女のシッポがとれた時」というのもあるらしい。

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2008年6月25日 (水)

「マグノリア」O.S.T.

 出張帰りの新幹線の中、ポール・トーマス・アンダーソンの「マグノリア」サントラ聴く。ジョン・ブライオンの音楽、エイミー・マンの曲、ともに良くてハマる。もう1度映画見直したくなった。名曲「ワイズ・アップ」は変則的なミュージカル調の演出が印象深い場面に使われてた。映画のOPで流れる「ワン」(ニルソンのカヴァー)は、クレジット見たらコーラスにニール・イネス(ボンゾ・ドッグ・バンド)とクリス・ディフォード(スクイーズ)が参加してるのな。

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2008年6月14日 (土)

原田知世ライヴ"music & me"

深夜、NHKBS2にて原田知世ライヴ。"music & me"と題して行われた、デビュー25周年の記念ライヴ(200831日 恵比寿ガーデンホール)。彼女40歳って俺なんかと同い年だったのな。ゲストには鈴木慶一、大貫妙子、高橋幸宏ら参加の豪華版。ライヴとしては穏やかな曲調のものばかりで少々メリハリに欠けるような気もしたが、どの曲もいい曲ばかりで和む。慶一もインタビューで言っていたが、原田知世は自己プロデュース能力が高い人(そしてやりたいようにやることをわがままと感じさせないキャラクター性)なんだろうと思う。

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2008年3月 1日 (土)

「PASTEL BLUES」(ニーナ・シモン)

デヴィッド・リンチの「インランド・エンパイア」のエンディングで使われた「Sinnerman」を聴きたくて、ニーナ・シモン「PASTEL BLUES」買う。ジャズは詳しくないもんで、恥ずかしながらニーナ・シモン初体験。何しろ件の「Sinnerman」が異様にかっこいい。アルバム全体からもはみ出すような迫力がある。ニーナ・シモンのヴォーカル(&ピアノ)もパワフル。

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