音楽

2009年12月20日 (日)

「シャドー」O.S.T.(ゴブリン)

 今日は1日中部屋に籠って年賀状の作成。今年も残り10日間ほどなんだな。

 なんていう時節ネタとは全然関係のない話。図書館の視聴覚コーナーでダリオ・アルジェント監督の「シャドー」(1982年)のサントラ盤を発見したので借りて聴いてみた。

 音楽はアルジェント作品常連のゴブリン。80年代初頭のゴブリンはメンバーの脱退やソロ活動で分裂状態だったところ、アルジェントの鶴の一声でオリジナルメンバーが集結したのだという。そのせいか、裏ジャケットには堂々と中央にアルジェントが写っている。(下のジャケ写参照) 一番ヤバい顔つきをしているのがアルジェントだ。

 実は、個人的にアルジェントの映画がどうも苦手である。イタリアン・ホラーの中で突出した個性を持つ監督であることに異論はないが、ゴブリンのキラキラした音楽をバックに女が主観カメラで追いかけまわされて、刃物でグサっと殺されてガラスを突き破り絶命する・・・みたいなお得意の見せ場を見ているとどうもアホらしい気分になってしまうのだ。上手く説明できないのだけれど、どこか生理的に合わないみたいなんだなあ。

 そんな訳で「シャドー」も別に好きな映画ではないのだが、こうして音楽だけ取り出して聴くと何だか和むなあ。「シンセサウンド」としか言いようのない(かと言ってジョン・カーペンターともジョルジオ・モロダーとも違う)音楽は映画がどうあれ確かに個性的だ。ああ和む和む。映像より先走って音楽が先に怖がって逃げていくみたいな妙なテンポの良さがおかしい。


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2009年12月 4日 (金)

「エヴィーバ!モリコーネ」(エンニオ・モリコーネ)

 このブログでも何度も取り上げているように、エンニオ・モリコーネ先生の大ファンである。映画サントラ・コレクターの道はあまりにとりとめがなくしかも入手が困難という深い森のような世界なので、極めるのはとっくに諦めているが、モリコーネ先生は別。機会があれば購入するようにしている。とは言ってもモリコーネ先生が手掛けた映画は400本とも500本ともいわれる膨大な数で、しかも日本未公開も数多いとなればコンプリートは不可能だろうと思っているのだが・・・。

 モリコーネ先生はオリジナル・サウント・トラック盤の他に、何枚ものベスト盤、コンピレーション盤が出ている。「エヴィーバ!モリコーネ」もそんなアルバム。未公開作品を中心に、主にラウンジ系の作品を収録した2枚組CD。

 マカロニウエスタンの荒々しい音楽、ホラー・サスペンスに提供した刺々しい音楽、ゴージャスなオーケストラ音楽、他にもアバンギャルドであったり、イタリアン・ポップスの華麗なアレンジャーであったり、モリコーネ先生の作風は実に多岐に渡っている。「エヴィーバ!モリコーネ」に収録されているようなロマンティックな小品もまた先生の得意分野で、聴いていて心弾むとはこのことだ。コーラスを楽器のように使う独特のアレンジが冴え、ユーモラスで、時にため息が出るような色っぽい雰囲気を醸し出す。常連であるエッダ・デル・オルーソのスキャット、アレッサンドロ・アレサンドローニ率いるコーラスグループ、イ・カントーリ・モデルニの楽しい歌声!特に本盤にはイ・カントーリ・モデルニの貴重な曲が何曲も収録されておりマニアも納得のコンピレーション盤となっている。

 このアルバムを聴いていると、「猫」「ある夕食のテーブル」といった未公開イタリア映画を見たくてたまらなくなってくる。例えお話は好みではなくとも(きっと自分の興味の対象外であるロマンティック・コメディであろう)、全編にこの音楽が流れるとあっては、きっとそれだけで至福の時を過ごせそうな予感がするのだ。


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2009年12月 3日 (木)

「非情の標的」O.S.T.(エンニオ・モリコーネ)

 先日見た「イングロリアス・バスターズ」で流用されてた曲が印象的だったので、久々「非情の標的」サントラ聴き直してみた。音楽はもちろんエンニオ・モリコーネ先生。

 「非情の標的」は、犯罪組織に妻を誘拐された刑務所所長(オリバー・リード)が、囚人(ファビオ・ティスティ)の脱獄に手を貸す羽目になるというサスペンス・アクション。監督は「復讐のガンマン」「血斗のジャンゴ」等のセルジオ・ソリーマ。善のオリバー・リードと悪のファビオ・ティスティの関係が次第に逆転していくというお話で、同監督の「血斗のジャンゴ」におけるジャン・マリア・ヴォロンテとトーマス・ミリアンと同じパターン。

 「イングロリアス・バスターズ」に使われたのはM1「Un Amico」で、モリコーネ先生の美メロが炸裂するドラマティックな曲。緊張感が高まるM2「Revolver」は、後の「アンタッチャブル」等にも通じる曲で、人質交換の場面などで効果的に使われていた。

 仕事疲れでイライラしてたので、寝る前に「Un Amico」を3回くらい聴いて精神を落ち着ける。そしたら今度は猛烈にイタリアン・アクションを見たくなって困った。ファビオ・ティスティ! フランコ・ネロ! ヘンリー・シルバ! トーマス・ミリアン!


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2009年11月23日 (月)

相対性理論をみたよ

 「LIVE IN BAKUON THEATRE!」の続き。映画上映が終わり、DJタイムを挟んで、ライヴコーナーに突入。何バンドか出演していたのだけれど、お目当てだった相対性理論についてだけ書いておきます。

 相対性理論はしばらく妻がハマってたのと、ムーンライダーズのLOFTでのライヴで対バンだったとの情報を聞いて興味を持った。妻からCD「シフォン主義」「ハイファイ新書」を借りて聴いてみたら、これが結構面白い。ニューウェーヴっぽいペキペキいってるギターとしっかりしたリズム隊、そして萌え声の女性ヴォーカル。歌詞は妄想が炸裂したやましい世界観を軽妙なタッチで描く。基本的にメディアには出ないというコンセプトらしくて、映像や写真がほとんど存在しない。最近は活字メディアに少しずつ出始めているようだけど。

 イベントのお客さんたちもどうやらほとんど相対性理論目当てだったようで、それまでは空きもみえたスタンディングスペースが一気に混みあった。先述の通りメディアに顔を出さないこともあって、バンドのメンバーが登場した時には会場が一気に盛り上がった。

 噂には聞いていたが、Vo.のやくしまる嬢の妙な存在感はかなりのものがあった。何せメンバー紹介もMCもなし、歌ってる時も棒立ちで無表情のまま。所在無げに腕を組んだりして、そのバックで黙々と演奏するメンバーたち(演奏は予想以上に上手かった)。間奏で演奏が白熱してる時に、やくしまる嬢がゆうううううっくりとミネラルウォーターを飲む姿が妙に印象的だった。彼らは今後スタジアム級の大メジャーバンドに成長するなんてことは間違ってもないだろうし、コンセプト重視のバンドだけに5年後はもうないかもしれないので、今のうちに間近で見れてよかった。


先生 知らないこと知りたいの 見えないものが見たいの 教えて おしえておしえて」(「地獄先生」)

 この曲を、旧友の妙愛博士に捧ぐ。カップリングは小島麻由美の「先生のお気に入り」でどうよ。
 

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2009年11月19日 (木)

「甲斐バンド シングルス」

 再結成の来仙公演を記念して「甲斐バンド シングルス」借りて聴いていてみた。

 甲斐バンドは中学生の頃好きだった。「シングルス」に収録されているのは、ほとんど知っている曲ばかりなので懐かしかった。懐かしかった、という以上の感想があまり出てこないのが辛いところなのだが・・・。時代性なのだろうけど、現在の耳で聴くとバックの音があまりに薄くて寂しいんだよなあ。カッコつけた歌詞もちょっと恥ずかしい。実際、B’Zとかポルノグラフィティ等現在まで綿々と続く歌謡ロックの偉大なる先達として、もっと評価されてしかるべきだとは思うが。

 今回気がついたのは、ムーンライダーズの初期メンバーである椎名和夫がアレンジャーとして参加していたこと。ムーンライダーズ辞めた後はこんな仕事をしていたのか。

 一番ピンときたのは「昨日鳴る鐘の音」という地味なB面曲。フルートが入ったりするあたりがちょっと当時の映画音楽みたいだったのと、サビの妙な歌詞が印象に残った。

昨日鳴る鐘の音は今日を過ぎて明日はない

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2009年11月15日 (日)

「Uターン」O.S.T.(エンニオ・モリコーネ)

 いつぞやのメディアパトロールの獲物、オリバー・ストーン監督、ショーン・ペン主演の犯罪もの「Uターン」(1997年)サントラ聴く。M1からM10までは既成曲、M11からM23まではエンニオ・モリコーネ先生による劇伴という構成。

 M1からM10までは、ジョニー・キャッシュ、リッキー・ネルソンらC&W系の曲が並ぶ。映画の舞台がメキシコ国境近くの田舎町なんで、車やダイナーのラジオから流れてる曲を集めたようなイメージ。

 お目当ては何と言ってもM11以降、モリコーネ先生の曲だ。当然のように素晴らしい仕上がり。何せ舞台が荒野、主人公は訳ありの流れ者、とくればこれはもう先生の得意分野だ。定番の女声コーラスもふんだんに使用されている。M12のメインテーマには遥かマカロニウエスタンの香りが感じられる。重厚で美しいM11はヒロインのテーマ。あの映画のヒロイン(ジェニファー・ロペス)は思いっきりビッチだったので、こんな美しい曲はもったいない気もするが・・・。

 この映画、正直言って出来はイマイチの印象がある。シンプルな物語の割に映像に凝りすぎて見苦しいし、オリバー・ストーンの演出が重すぎていまいち弾けないのだ。(でも好きな映画なんだけど)

 映画はイマイチだけど、モリコーネ先生の音楽は素晴らしい・・・。これも良くあるパターンなのだが。


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2009年11月 6日 (金)

「はちみつぱいLive Box 1972-1974」DISC 1(はちみつぱい)

 先日購入した「はちみつぱい Live Box 1972-1974」をやっと聴き始めた。DISC1を聴き終えたけれど、何しろ全9枚のBOXセットだからして、全部聴き終えるのはいつになることやら。

 はちみつぱいは日本のロック史において「ムーンライダーズの前身バンド」または、「はっぴいえんどの弟バンド」、といった説明をされることが多い。1971年から1974年までの活動期間において、オリジナルアルバムは「センチメンタル通り」(1973年)たった1枚のみ。後はライヴ音源を集めた「はちみつぱい セカンドアルバム -イン・コンサート-」、一度だけの再結成ライヴを収録した「9th June 1988 はちみつぱい Live」があるのみ。もちろん活動当時をリアルタイムで知っている訳もないので、はちみつぱいの実態はどうにも把握し難いところがあった。そこにきてこのBOXセットの登場である。活動期間を網羅するライヴ音源の集大成なので、はちみつぱいの全容を理解するにはうってつけの内容である。

 DISC1は1972年1月東京草月会館、同年9月札幌大谷会館でのライヴが収められている。解説によると72年初めは鈴木慶一、渡辺勝、本多信介、武川雅寛、和田博巳、かしぶち哲郎、と主要メンバーが固まり、本格的活動を開始した時期だったという。

 東京草月会館でのライヴからは「こうもりの飛ぶ頃」「塀の上で」「煙草路地」の3曲が収録されている。グレイトフル・デッドから影響を受けたという「こうもりの飛ぶ頃」は後にムーンライダーズでも演奏されている曲で、即興演奏が延々続き15分にも渡る大作。即興演奏といってもデッドのようなくすぐったいようなふわふわしたギターではなくて、もっとゴリゴリした土臭い感じ。「塀の上で」はアルバム版とは微妙に歌詞が違うのが興味深い。

 札幌大谷会館でのライヴはあがた森魚とのジョイントコンサートだったようで、解説によるとあがたの「乙女の儚夢」発売の前日だったという。録音状態はあまり良くないが、熱っぽい演奏が楽しめる。ここからは「こうもりの飛ぶ頃」「塀の上で」「ぼくの幸せ」「土手の向こうに」が収録されている。「ぼくの幸せ」は渡辺勝の脱退(8月)を受けて、慶一がヴォーカルを担当している。「土手の向こうに」はアルバム版よりゆったりしたテンポで、よりザ・バンドっぽい印象だ。

 メンバーは当時20代前半だったと思われる。(写真を見ると長髪に口ひげで、時代性を伺える年齢不詳のスタイルなのだが) 唯一のオリジナルアルバム「センチメンタル通り」を聴いても若いんだか歳食ってんだか解らない感じであった。だが、このライヴの熱っぽい演奏からは、確かに若さが感じられた。パンクで反抗的な若さではなく、熱っぽい青さみたいなものが滲み出ている。そして何より、慶一のMCが若い!ちょっと不気味なくらいふにゃふにゃした声には驚いた。

 ううむ、面白かった。DISC2以降も楽しみだ。


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2009年10月29日 (木)

「THIS IS IT」(ケニー・オルテガ)

 仕事明け、妻と「THIS IS IT」レイトショーに行ってきた。マイケル・ジャクソン最後のコンサートのリハーサル映像とバックステージの様子で構成された音楽ドキュメンタリー。自分自身は特にマイケルに思い入れがある訳ではないけれど、稀代のエンターティナーの魅力は十分に楽しめた。MJファンの妻はご満悦の様子で、「もう1回見に来ようかな」なんて言ってた。

 バックダンサーやミュージシャンはマッチョ系が多く、そんな中ひとりスラリとした体型のマイケル。とても50歳とは思えぬ華麗で独特なステップには驚かされる。かつてフレッド・アステアのダンスを見た観客も、こんな感じでスクリーンに釘付けになっていたのだろうなあ。ふとそんなことを思った。

 演目には当然「スリラー」も。ヴィンセント・プライスの高笑いがシネコンのスピーカーから大音量で聞こえてきたのはちょっと嬉しかったぞ。


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2009年4月 1日 (水)

「Page By Page」(高橋幸宏)

 高橋幸宏のニューアルバム「Page By Page」聴く。前作「ブルー・ムーン・ブルー」に続いて、今回も穏やかなエレクトロニカ路線。前作の続編みたいな冒頭の2曲「Out There」「The Words」も良いが、後期YMOを思わせる重たい感じのテクノ(とあえて呼びたい)「Atomic Chicken Dog」、コーネリアスが参加した軽快な「Emerger」なんかも面白い。お得意のビートルズのカヴァーも。美しいメロディと幸宏の優しい歌声が心に染みこんでくるようで心地良い。曲やアレンジはもちろん、アートワークもいつもながらとってもお洒落。

 個人的には、最後の2曲「Meteor Rain」「Valerie」にやられた。この2曲はちょっと普通じゃない感じがしたなあ。無理に書くならば、(決して聴くことのできないはずの)自分の葬式で流れてる音楽を聴いているような感じというか。聴いていると、視界の下方からエンディングクレジットがせり上がってくるような感じというか。とっても遠くから聴こえてくるようで、実は自分の脳の隙間で響いているメロディだったというか。ううむ、上手く説明出来ないのだけれども。

 ところで、あるインタビューで幸宏はこんな事を言っていた。「僕が書く歌詞は、昔から私小説的なラブ・ソングか、現状打破がテーマ」なのだと。彼の揺るぎの無い姿勢と変わらぬ魅力の一端をうかがい知れる発言だと思う。

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2008年12月10日 (水)

ムーンライダーズ moonriders Gig /Tokyo,Round and Round 2008(SHIBUYA-AX)

仕事早退して上京。SHIBUYA-AXにて我が最愛のロックバンド、ムーンライダーズのライブmoonriders Gig /Tokyo,Round and Round 2008。先日の大貫妙子コンサートと同様、客層はまたしても高く、会社の上司みたいなおじさんもちらほら。1年ぶりの生ライダーズなんでもうワクワク。

1曲目は何とまあ「コウモリがとぶ頃」!しかもへヴィかつサイケデリックでうねりのある演奏ぶりは気合い充分。20分にも及ぶ演奏からはライダーズが年季の入ったライヴバンドであることを痛感させられる。2曲目は「超C調」、3曲目は「僕は走って灰になる」と、最近のライブでは聴いたことのない曲が続いて嬉しい。

 とある冬の街角で 僕は君に電話した 

 逃げ道なんかないことを 僕は君から教わった

 とある冬の街角で 朝がコートに凍りつく 

 君は駆けても豚だけど 僕は走って灰になる

  (「僕は走って灰になる」)

次は各メンバーがそれぞれヴォーカルを担当しての曲が続く。まずはギターの白井良明氏が「Sweet Bitter Candy」。キーボードの岡田徹氏が「ぼくはタンポポを愛す」。シングルのカップリング曲でマイナーな1曲なんだけど、この曲好きなんだよなあ。ベースの鈴木博文氏が「僕の努力」。これまたマイナーな渋い1曲。バイオリン&トランペットのくじら氏が「最後の木の実」を。そう言えばこれクリスマスソングなのな。ドラムのかしぶち哲郎氏のコーナーが無かったのが残念!

 ジングルジャングル鳴り響く 空っぽの部屋の暖炉には

 僕の幽霊がサンタクロースに変装して待っている

  (「最後の木の実」)

 続いては最新曲が2曲。来月ネット配信される新曲「恋はアマリリス」。随分メロウな曲調で。続いては先日配信されたばかりの「Tokyo, Round & Round」。こっちはいかにもライダーズっぽい人懐っこい感じのロックンロール。続いて06年の傑作アルバム『MOON OVER the ROSEBUD』から「Rosebud Heights」と「Cool Dynamo, Right on」。慶一氏作詞の凄くいい曲。どっちも大好き。

 ここからはラストに向けて演奏はヒートアップ。「Modern Lovers」はスカ調のアレンジで博文氏がヴォーカルを担当。ハンドマイクで歌い、ブルースハープを吹きまくり、ステージはもちろん客席の間を走り回り、ステージに寝転がって歌い、と大活躍。本編ラストは「彼女について知っている二、三の事柄」。

 クローズ・アップ! 見ろよ 俺の手のひら 夜の影染み込んで

 ラブシーンまでに お前の首に 俺の指が輪を作る

  (「彼女について知っている二、三の事柄」)

アンコールはまず「BEATITUDE」。この曲は(ライダーズにしては)ストレートなサウンド&歌詞のメッセージソングで、客席は大盛り上がり。その後はくじら氏のヴァイオリンに合わせて、客席に下りた慶一氏らがお客さんと輪になってぐるぐる走り回る。次は「シリコンボーイ」~「Video Boy」~「火の玉ボーイ」の「ボーイ」3連発メドレー。ラストはポップなクリスマスソング「スプーン一杯のクリスマス」で締め括る。ああ、もっと聴いていたかったよ。

 戦うなら 快楽の邪魔する奴と 

 祈るなら 胸の中の自由さに

 夢の数だけなら 負けはしない 

 傷の数を数えたら十万億

 届けよ Beatitude カルマにまみれて  (「BEATITUDE」)

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