マカロニウエスタン

2008年11月15日 (土)

「イタリア人の拳銃ごっこ マカロニ・ウエスタン物語」(二階堂卓也)

 我がバイブル「マカロニアクション大全」の二階堂卓也先生の新刊「イタリア人の拳銃ごっこ マカロニ・ウエスタン物語」購入。お馴染みの名調子でマカロニウエスタンの勃興を解りやすく綴り読み応え充分。脇目も振らず一気読みしてしまった。「荒野の用心棒」でマカロニウエスタンが爆発する前夜、下地としてあったユーロウエスタン、スパニッシュウエスタン(それらはこれまでマカロニと混同して語られる事が多かった)をきちんと整理して解説してくれているのも興味深い。二階堂先生は意外に好き嫌いがハッキリしていて、「続・夕陽のガンマン」以降のセルジオ・レオーネを冗漫だとして切り捨てている。そんなところも面白かった。それにしても、自分はマカロニウエスタン好きとして、恐らく日本でソフト化されている作品はほぼ網羅したと自負していたが、そんなのは巨大なマカロニ山脈のほんの一部に過ぎなかったのだなあと改めて思い知らされた。二階堂先生が次々愛情たっぷりに紹介する作品たちはほとんどタイトルも知らないものばかりなのだ。ううむ、やはりマカロニ探求は我がライフワークとして今後も続けていくしかないと思ったことであるよ。

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2008年11月 6日 (木)

マカロニウエスタンのベスト盤を作ってみる

 友人にプレゼントする為、マカロニウエスタンのベスト盤を作ってみた。エンニオ・モリコーネ先生をメインとして、先生以外の代表的な作曲家も各12曲くらい選んでみる。こんな感じ。

1、「荒野の用心棒」 エンニオ・モリコーネ

2、「夕陽のガンマン」 エンニオ・モリコーネ

3、「続・夕陽のガンマン」 エンニオ・モリコーネ

4、「続・荒野の用心棒」 ルイス・バカロフ

5、「続・荒野の1ドル銀貨」 エンニオ・モリコーネ

6、「星空の用心棒」  アルマンド・トロバヨーリ

7、「ジョニー・ハンサム」 フランチェスコ・デ・マージ

8、「西部悪人伝」 マルチェロ・ジョンビーニ

9、「荒野のドラゴン」 ブルーノ・ニコライ

10、「西部決闘史」 マルチェロ・ジョンビーニ

11、「新・夕陽のガンマン/復讐の旅」 エンニオ・モリコーネ

12、「大西部無頼列伝」 ブルーノ・ニコライ

13、「ミスター・ノーボディ」 エンニオ・モリコーネ

14、「さすらいの一匹狼」 ニコ・フィデンコ

15、「さすらいのガンマン(ナバホ・ジョー)」 エンニオ・モリコーネ

16、「復讐のガンマン」 エンニオ・モリコーネ

17、「殺しが静かにやって来る」 エンニオ・モリコーネ

18、「豹/ジャガー」 エンニオ・モリコーネ

19、「復讐無頼/狼たちの荒野」 エンニオ・モリコーネ

20、「ミスター・ノーボディ2」 エンニオ・モリコーネ

21、「ガンマン大連合」 エンニオ・モリコーネ

22、「続・復讐のガンマン/走れ、男、走れ!」 ブルーノ・ニコライ

23、「血斗のジャンゴ」 エンニオ・モリコーネ

24、「五人の軍隊」 エンニオ・モリコーネ

25、「夕陽のギャングたち」 エンニオ・モリコーネ

26、「進撃0号作戦」 エンニオ・モリコーネ

27、「J&S/さすらいの逃亡者」 エンニオ・モリコーネ

28、「ウエスタン」 エンニオ・モリコーネ

手持ちのCDからなので、あんまりレア曲は無くて極めてオーソドックスな選曲になってしまったかもだ。本来なら、モリコーネ先生で1枚、それ以外の作曲家で1枚、歌もので1枚、と3枚組くらいにするといいかなと思うが。

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2008年9月23日 (火)

セルジオ・レオーネのドキュメンタリー2本

 マカロニへの飢えを癒すべく、セルジオ・レオーネ関連のドキュメンタリー2本見直す。1本は「荒野の用心棒」DVDに特典として収録されていたもの、もう1本は以前CSで放映されたもの。ほとんど同じような内容で、家族やイーストウッド、イーライ・ウォラック、クラウディア・カルディナーレ、コバーン、ロット・スタイガー、ジェームズ・ウッズら錚々たる俳優、モリコーネ、カルロ・シーミ(美術監督)、トニーノ・デリ・コリ(撮影監督)らスタッフなど多くの縁の深い人たちのインタビューを交えつつ、レオーネの少年時代から晩年までを振り返る。生前のレオーネのインタビュー映像なども見れて興味深かった。マカロニ博士クリストファー・プレイリング(本ドキュメンタリーにもコメンテーターとして登場)によるレオーネの伝記本では、巨匠に憧れてわがままに振舞う「大きなコドモ」みたいに描かれているレオーネ。ドキュメンタリーを見ると、まるで「映画史を変えた不遇の巨匠」という印象である。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」の後に企画を進めていた一大戦争巨編「レニングラード」のエピソードなど、あまりに壮大すぎてほとんど誇大妄想の域に突入している。伝記本を読んだ時も思ったが、どう考えてもそんなの撮影するの無理だよ!

 イーストウッドのインタビューによると、レオーネは落ち着き無く両手を動かす癖があったという。同様のことをロッド・スタイガーも言っていて、「夕陽のギャングたち」では役作りに利用したと語る。その後「夕陽のギャングたち」のワンシーン、銀行を前にしたロッド・スタイガーが両手を落ち着き無くニギニギしている場面が挿入されて笑った。その姿はやっぱりどう見ても「大きなコドモ」という感じであったなあ。

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2008年9月22日 (月)

マカロニ探求

 今日は誕生日、なんだが、自分が何歳になったのかすぐに思い出せず、真剣に焦った。気が狂ったかと思った。

 

 唐突だが、マカロニウエスタンについて。ご多分に漏れずきっかけはレオーネ+イーストウッドの「ドル三部作」であった。あの偽アメリカには映画ならではのいかがわしさと娯楽性が満載されており、すっかりのめり込んでしまった。個性豊かな俳優たち、魅力的な音楽、軽快なアクション。学生時代にマカロニ風の自主映画を作ったこともある。今でも好きな映画のジャンルは?と聞かれると、真っ先に「マカロニウエスタン」と答えるであろう。

 1995年頃のコルブッチ作品リバイバル辺りが発火点であろうか、二階堂卓也先生の大著「マカロニアクション大全」、マカロニ聖書シリーズを皮切りとした国内DVDの大量発売、とにわかにマカロニブームが盛り上がった。狂気乱舞しDVDを買い揃え、国内でソフト化されている作品はほぼ網羅したと思う。数年に渡るマカロニ探求の果て、「マカロニとはセルジオのことである」という結論に辿り着いて以来、最近はすっかりマカロニウエスタンから遠ざかってしまった。国内でソフト化されている作品はほぼ網羅したとはいえ、何しろそれは巨大なマカロニ山脈のほんの一角に過ぎない。以前のように輸入盤屋巡りに精を出す気力も体力も薄れ、リバイバル公開の情報も無く、新たな出会いが無くなってしまった。そんな時、ネット上で知ったマカロニ探求者の存在には本当に励まされた。こんなにも情熱的な同好の士がたくさん存在していたとは!嬉しくなると同時に、俺なんてマカロニ探求者としてはまだまだヒヨっ子であったと痛感させられた。そんな先輩諸氏のブログを拝見しつつ、マカロニへの飢えを癒す毎日である。中でもお気に入りのマカロニブログは「スパゲッティな日々」。vendetta35さんによる、マカロニネタ満載の素晴らしいブログ。未公開作品の紹介はもちろん、ロケ地巡りやサントラ紹介など、本当に参考になります。 http://blog.goo.ne.jp/vendetta35/ 投稿されるコメントがまた暖かくかつ強烈にマニアックなので感動します。 

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2008年3月23日 (日)

「スキヤキウエスタン ジャンゴ」(三池崇史)

 何を隠そう、おいらの一番好きなジャンルはアクション映画、とりわけマカロニウエスタンである。三池崇史が大胆にもかの名作マカロニウエスタンと同名タイトルを語った「スキヤキウエスタン ジャンゴ」は勿論気になってはいたが、思い入れが大きいが故に、果たしてメジャー作品で今さらそれはアリなのか?と疑問を覚えてついつい尻込みしてしまい劇場には行かなかった。DVDで恐る恐るチェックしてみた。

 舞台は日本、スタイルは西部劇、台詞は英語。最初は「新春スターかくし芸大会」(古い?)かと思ったが、意外と本格的に西部劇してた。もっとふざけた映画を予想してたんでこれは意外だった。リンチ、男色、十字架、墓暴き、棺桶の中にガドリングガン、等定番素材もしっかり盛り込まれてて好感を持った。マカロニマニアの皆さんが暖かい目で見ていたのも解る。自分も後半は優しい気持ちで見守ってた。うん、これはアリだろう。三池監督らしい部分(女性の乱暴な扱い方、切れ味の良いアクション)もしっかり残っている。物足りないのはこれが単なる「西部劇風の邦画」でしかないところであろうか。三池はタランティーノのようなマニアではないので、マカロニの徹底的再現とはならず、かといってジャンルを批評的に再構築してる訳でもないので。好き者以外には興味の持てない作品に終わってると思う。その辺痛し痒し。とか言いつつ、オリジナルジャンゴ(「続・荒野の用心棒」)のテーマをカヴァーしたサブちゃんのソウルフルな熱唱には撃沈。凄いや。

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